「乃木坂らしさ」
こんばんは。
題名にもある、「乃木坂らしさ」。
この言葉を見て何を思い出しましたでしょうか?
おそらく、好きになった時期やメンバーによって少し差が出るのではないかと思いますが、僕は真っ先に2015年の真夏の全国ツアーが思い出されます。
この何とも形容し難い、答えのない言葉。
ツアー最終日の神宮公演でのMCで玲香さん、麻衣ちゃん、橋本さん、かずみん(だったかな?)が言ってましたね。
1期生が乃木坂としての看板を背負ったとき、目の前の大きな大きな背中は当時大人気のAKB48。しかも、肩書きは、公式ライバル。
アイドルになりたての子が番組等々で多少誇張してでも爪痕残そうと各々頑張りますよね、「乃木坂らしさ」を追い求めてるのはそれをグループ規模でやってるものだと思います。
そして、2015/8/31に何となくメンバーが自分たちの「らしさ」を掴んだ気がすると言っていました。それはファンである僕達も何となくですが分かった気がしてました。
僕は「清楚さ、気品、謙虚」この3つのような気がしてました。
今ほどグループの名前も知られてなかった時代ですが、圧倒的なビジュアルはもちろんありました。専属モデルの先陣を切った白石麻衣様、月9女優の橋本奈々未様などなど...まあこの辺はさすがに異論はないと思うので割愛で。笑
勝手な偏見だったのかもですが、バラエティに出たときアイドルは必死にもがいてたイメージがあったのですが、乃木坂ちゃんはシャンとしててああ、美しいなあ、と思った記憶があります。
そして僕が見ていなかった1年半の間に大きくグループを取り巻く環境は変わりました、大人気アイドルの仲間入り、モデルと写真集の膨大な起用、3期生の加入。
...
そして2018年。
1期生の卒業が相次ぎ、悲しくなり、涙し、それでも笑顔で見送ろうとする同期を見て絆の美しさを知る...喜んで来て欲しいような出来事ではないのですが、心打たれる姿であるのも事実です。
そして、また、思うのです。この人たちが築いた土台は凄く凄く大きくて、あったかいものだったんだなと。
なぜ、こう思うのか。それは、「乃木坂らしさ」が継承されてないと感じるからかも知れません。
※決して僕はイチカスでもアンチ3.4期でもないということだけ申し上げておきます。
1.2期はもちろん多方面で活躍の場を広げていますが、3.4期も個人での露出が増えてきました。今では、乃木坂の名前で番組をやるとき、 雑誌の企画をやるとき、3.4期の子を起用する機会も増えてきました。それは世代交代を考え、グループの存続を考えると当たり前の感覚です。
しかし、そこになんで違和感が自分の中に生まれるのかなと考えるとやはり運営の推しとファンの考えのすれ違いが大きくなっている所が1番の原因なのかなと思います。そして、そここそが、「乃木坂らしさ」の継承を妨げている原因ではないかなと思っている次第です。
具体的な話に落とし込んでいきます。
例えば、入りたての4期生、まだブログも交代制で書いてるような世間認知はまだまだの子達ですね。その中から、3人がフロントメンバーとして選抜に選ばれました。
色んな理由があるでしょうが、右も左も分からない子を前に立たせた運営の意図をファンは「この子達が運営の推しか」と感じます。
もちろん、昨今の乃木坂さんの人気ですから、ビジュアルレベルが高い子たちであるので新規を獲得することが可能です。ましてや、ピチピチのアイドルなりたての子たち、古参になりたい人や若い子が好きなおじさんは「推し変」をしてファンになります。笑
そして運営は新しい子達がどんな色付けをされるのかを、「乃木坂」の看板を利用して様々な場所に連れていきます。TIFや、age、@jamが分かりやすい例ですよね。
運営も、色付けがされている既存のメンバーよりまだ色がついてないメンバーの方が使いやすいんだろうなというのは感じます。だってもう白石麻衣様にJK役はオファーできませんもん。笑
そうすると、ムーブメントは確実に4期生に傾きますよね。4期生もより結束する。メディアも新しい動きがあれば、報道する、すると、目につく回数も必然的に増えていく、というロジック。
一見順風満帆に見えるかも知れませんが、これは確実に下降路線を辿ってしまいます。先輩と同じ舞台を踏む経験が少なくなるからです。
乃木坂さんはダンスが上手いから、歌が上手いから入れるグループではないので、舞台での経験は乃木坂の看板を背負って立つことでしか経験できません。
4期生の子も憧れている先輩が居て入って来てるはずです。
スタートラインが一緒で仲良くしようね!という仲間と一緒に立つ「乃木坂」としての舞台と、憧れの先輩と一緒に立つ「乃木坂」としての舞台は全く違います。見ている側がそう思ってしまうほど、違うのです。
もちろん、4期と1期の踊る制服のマネキンは1期の方が上手いのが当たり前です。そんな次元の話ではなく、僕らファンが見えない、感じえないようなこれまでの歴史の重みをメンバーの一員になったからこそ体感して欲しいんです。
ここでいう重みが「乃木坂らしさ」です。
ああ、自分の好きだった人達はこうやって前に進んでたんだなって。そう感じさせてからでもメディア露出させるのは遅くないと思うんです。
そりゃあ無理ですよ、入りたてで急に個人仕事増やされて要所の音楽番組で偉大な先輩達と経験が少ない中で共演して、ボロが出てしまって叩かれて...って。
そう、メンバーが「乃木坂らしさ」を作って、その運営が「乃木坂らしさ」を壊しているんです。
解決作はただ1つ。
期別でのライブなんかせずにごちゃ混ぜメンバーでライブをしよう。
アイドルがアイドルたらしめる理由は歌って踊るからだと思うよ。
先月のハワイ旅で松村沙友理さんが、最後の夜まいやんにこう聞きました。
「乃木坂続くかなぁ?」
これが真理だと思います。
0から1を作った1期生、その過程を支えてきた2期生、その1を大きくしようと踏ん張ってる3期生、その姿を追う4期生。
誰一人欠けても乃木坂じゃないんだと思います。自分たちが0から築いた乃木坂に憧れて入って来てくれてることが嬉しいんだと思う一方で、好きだった乃木坂が少しずつ変わっていってしまうことを感じているんだと思うんです。
僕は乃木坂の子達が好きな乃木坂が大好きです。なので、卒業していく子が俯瞰で乃木坂を見て「これこれ、これが私の好きなグループ」と思えるグループになれば良いなと願うばかりです。
乱文失礼しました。
では。